検索 facebook twitter instagram googleplus hatebu feedly LINE プラス CLOSE カート

西川タオルのサウナハット発売記念!西川サウナ部が話題の「ウィスキング」を体験

2023.04.01

訪ねる
西川タオルのサウナハット発売記念!西川サウナ部が話題の「ウィスキング」を体験 西川タオルのサウナハット発売記念!西川サウナ部が話題の「ウィスキング」を体験

最旬サウナカルチャーと言われている「ウィスキング」。ハーブや白樺などの植物を束ねた「ウィスク」とロウリュの蒸気で身体を温め、体調や心をリセットする植物療法のひとつです。

2022年12月に渋谷に誕生したサウナ施設『渋谷SAUNAS(サウナス)』では、このウィスキングが体験できます。

今回、西川が<moossepuff(ムースパフ)>シリーズのサウナハットを発売したことを記念し、西川サウナ部メンバーの杉浦真也がウィスキングを初体験。『渋谷SAUNAS』を監修したサウナ大使・タナカカツキ先生、日本におけるウィスキングのパイオニア・松田純子さんと、ウィスキング、サウナの魅力、西川のサウナハットについてお話しいただきました。

サウナ大使/マンガ家

タナカカツキさん

1966年、大阪生まれ。1985年にマンガ家デビュー。2011年に刊行された『サ道』をキッカケに、日本サウナ・スパ協会から“サウナ大使”に任命される。著書に『オッス!トン子ちゃん』や、天久聖一との共著『バカドリル』などがあるほか、カプセルトイ『コップのフチ子』の企画原案も務める。
オフィシャルサイトTwitter

1966年、大阪生まれ。1985年にマンガ家デビュー。2011年に刊行された『サ道』をキッカケに、日本サウナ・スパ協会から“サウナ大使”に任命される。著書に『オッス!トン子ちゃん』や、天久聖一との共著『バカドリル』などがあるほか、カプセルトイ『コップのフチ子』の企画原案も務める。
オフィシャルサイトTwitter

ウィスキングマイスター/美容師

松田純子さん

ラトビアとリトアニアでウィスキングの手技を習得したウィスキングマイスター。日本におけるウィスキングの先駆者であり、ウィスキングのメニュー開発やウィスキングマイスターの育成にも携わっている。

オフィシャルサイト、 Instagram

ラトビアとリトアニアでウィスキングの手技を習得したウィスキングマイスター。日本におけるウィスキングの先駆者であり、ウィスキングのメニュー開発やウィスキングマイスターの育成にも携わっている。

オフィシャルサイト、 Instagram

現代人こそ受けるべき植物療法「ウィスキング」

ウィスキングで使用する、スクラブ(左)とウィスク(右)の現物画像ウィスキングで使用する、スクラブ(左)とウィスク(右)

体験する前に、まずは『ウィスキング』と何か?解説してもらいましょう!

杉浦:ふだんはフィンランドサウナに入ることが多く、そこで「ヴィヒタ」を見かけることもあるのですが、ウィスキングとは何が違うのですか?

タナカ先生:ウィスキングとフィンランド式サウナは全くの別物。ロウリュの蒸気で体を温めるのが一般的なフィンランド式サウナですね。ウィスキングはバルト三国で古くからサウナ室で行われている植物療法の一種です。

純子さん:バルト三国の一つのラトビアでは国家資格者が行う、医療行為に近い施術になります。

タナカ先生:ラトビアではウィスキングマイスターは国家資格になってます。ちなみに純ちゃんはラトビアとリトアニアの施術師さんからスキルを習得しました。

松田純子さん日本ではまだ少ないウィスキングマイスター・松田純子さん

杉浦:国家資格が必要な施術なんですね!その歴史も長そうですね。

純子さん:ウィスキングの歴史はどこから話せばいいのだろう?文献には残っていないくらい、古くからある習慣で、ラトビアなどでは歯を磨くぐらい身近な生活習慣なんですよ。道端に生えているハーブや白樺を使いながらサウナに入る、昔ながらの体と心を癒す行為。日本のお風呂文化と似ているかもしれません。

タナカ先生:そもそも、向こうでは「ウィスキング」とは言いません。ラトビアなどでは言語化していない習慣で、あえて言うなら「ピルツ(ラトビア式サウナ)」でしょうか。なので4年に1回開催される『国際サウナ会議』で、「あの行為のことを何て言うのか?」と議論になり、「ウィスクを使うからウィスキングにしよう」と便宜上設定した感じなんですよね。つまり、歴史は古いけど言葉自体は最近生まれたものなんです。

杉浦:そうなんですね!ラトビアでは国家資格がある施術ですが、ウィスキングは主にどこで行うんですか?

アンツェ・リスコパ写真提供、アンツェ・リスコパ。
『ウィスキングの基礎と実践』(リトルモア刊)より。

純子さん:公衆浴場で行うことは珍しく、自宅にあるピルツ小屋にて行います。その小屋に身近な人を招いて、週末に施術しあったり。水風呂の代わりに池に浮かんだり、外気浴として小屋周辺の草の上で寝たり、その自然体験を含めた全体を「ピルツ(ラトビア式サウナ)」と呼びます。
リトアニアはラトビアに比べて商業化されているので、スパ施設などでも体験できますよ。

タナカ先生:つまり日常から離れて自然の感覚で全身を満たすことが「ウィスキング」と言えるわけです。

杉浦:自然体験である一方で、その医療類似行為であることもおもしろい文化ですね。

純子さん:ラトビアは「薬草の国」と呼ばれているぐらいハーブが豊富。そういったものを、直接肌に触れさせたり、香りを吸い込んだり、お茶として飲んだり。中からも外からも植物にまみれて元気になっていくことが、昔から生活に根付いているんです。

杉浦:なるほど!そんな植物療法であるウィスキングはどんな効果があるんですか?

純子さん:視界を閉ざして施術しますが、そうすることでまずは五感の7割から8割を使用してると言われている視覚を塞ぎます。すると他の感覚が研ぎ澄まされ、嗅覚、触覚、聴覚、味覚で植物を感じられるんですよ。

それから、サウナ室の中でのウィスキングマイスターが温冷交代浴を行っていくので、ただ横になっているだけで血流が良くなるのもウィスキングならではですね。

身体を温めたら、今度はスクラブで浄化の行為をしていきます。日本で言う「穢(けが)れ」的なものを全て取り払った後に、今度は植物のエネルギーを入れていく。どんどん香りに満たされ温冷交代浴も進み、「無」の状態までもっていきます。

タナカ先生:「意味からの解放」などと、よく言われますね。つまり、現代人のストレスの原因である情報からの解放です。

純子さん:身体的には、全身を温めることで本来持っている自己治癒力を回復させる効果も期待できます。

特に女性は末端が冷えるなどの不調を抱えている方がとても多いですよね。身体の内側から温まって、いい香りの中で過ごしながら、思考をストップして、ボーッとして最後に水風呂に入り、その後外気浴を体験すると、かなり開放感を味わえると思います。

またウィスキングの特徴の1つに「コンサルテーション」があります。もちろん、アレルギーや体調にあったハーブ、ウィスク、スクラブを選ぶためでもありますが、それ以前にウィスキングマイスターとしてクライアントとのコミュニケーションを大事にしているんです。

そういった意味では、マイナスになっている心身のバランスを、リセットする行為とも言えます。

杉浦:心も身体も、ウィスキングマイスターに委ねる感じですね。これはふつうのサウナでは体験できないですね!

 

実践!初体験の「ウィスキング」で無の境地へ

奥深い「ウィスキング」、実際に杉浦が体験しました!その様子をレポートします。

① コンサルテーション
コンサルテーションを行う杉浦さんと純子さん

当日の体調や、アレルギーなどていねいにヒアリングします。ラトビアやリトアニアでは「これからどのように生きたいか?」など、人生に関する質問もあるそう!

② ウィスクの説明を受け、ロウリュの音と風を感じる
サウナ室にあるロウリュ

シャワーで身を清めたら、サウナ室へ。まずは目を閉じて、ロウリュの音、風、ウィスクの香り、蒸気の熱など全身で体感してください

③ ウィスキングマイスターによる施術スタート
ウィスクで目元を覆い視界を遮断している様子

それからウィスクで視界を遮断します。ここから五感がフル稼働!ゆっくりと呼吸し、植物のエキスを体内に取り込みましょう。

頭部から足元まで、ウィスクに包まれている様子

頭部から足元まで、全身が植物に包まれます。蒸気とウィスクを使って全身を温めた後は、スクラブで浄化していきます。

④ ウィスクを使ってマッサージ
ウィスクを使ってマッサージする様子

ウィスクを押し当てたり、撫でたりしながら、全身をマッサージ。スクラブとマッサージは前面、背面両方行います。途中、換気と水分補給が必要なタイミングで、その都度ウィスキングマイスターがご用意します!

ウィスクを仰いでいる様子

ウィスクを使ってサウナ室内の上部に溜まった蒸気や植物の香りを、適宜全身に下ろしていくのもウィスキングマイスターの技術です。

⑤ クールダウン
全身をタオルで包み外気浴をする様子

サウナ室での施術が終了したら、外気浴タイム。全身をタオルでくるむ「おくるみ」を施してもらい、しばらく脱力します。静かに揺れる木々の音、肌をかすめる優しい風に身を委ねてください。

⑥ フィードバック
ハーブティーを片手にフィードバックをする杉浦さん

その日の体調に合ったハーブティーを飲みながら、ウィスキングマイスターと今日の施術についてのお話をします。全ての工程は約120分。横になってウィスキングマイスターから施術を受けるだけで、最高のウィスキング体験を味わうことができました。

杉浦:通常のサウナとは別次元の体験!全身がウィスクに覆われるので自然と同化した感じがとても癒されました。視覚が遮られ、ウィスクの良い香りが部屋いっぱい充満しているのでまるで森の中にいるような感覚です。

ウィスクは葉なので痛そうなイメージがありましたが、水分を含ませて暖かくなっているので柔らかいタオルで撫でられる感覚でとても気持ちよくリラックスできました。施術後に身体の血行が良くなって疲労回復したことと、脳疲労が取れて頭もスッキリしたことが実感できました。

西川にも「ねむりの相談所」という睡眠に悩みをもつ方に寄り添ってコンサルティングするサービスがあり、生活者からのお困りごとを解決の支持を得ております。カウンセリングから入って心身のお困りごとに寄り添い、施術するサービスがとても似ていて、ウィスキングは多くの方から支持を得られると思いました。

身体だけでなく、心身までととのえるウィスキングは今の社会に必要不可欠です。是非広まって欲しいですね。

 

タナカ先生、純子さんが考える「サウナ」、そしてサウナハットのこと

施設内の様子

杉浦:『渋谷SAUNAS』はサウナに特化した施設ですが、タナカ先生はなぜこのような施設をプロデュースされたんでしょうか。

タナカ先生:サウナは日常から離れ、自然体験により脳疲労をとって心と体を理想的な状態に戻すという行為でもあるのです。日本ではこのような体験ができるサウナ施設ってまだまだ少ないんですよね。なので、サウナの効果をしっかり体験できる施設が作りたかったんです。

『渋谷SAUNAS』は、共用部分に生きた植物を植えてますし(エントランス部分には寒冷地でしか育たない白樺も!)、更衣室から先はデジタル機器を持ち込めません。目障りな注意書きや、張り紙も一切ないし、施設内にテレビも設置していません。そういった意味で、渋谷という都会でも日常や情報から隔離された自然体験を味わうことができます。

実際のサウナ室
『渋谷SAUNAS』のサウナ室には時計もありません

杉浦:たしかに、常にスマホをチェックしたりと、情報の中で生活しています。

タナカ先生:娯楽も仕事も全て情報ですよね。仕事も細かい文字情報でコミュニケートして、娯楽もほとんどパソコンやスマホを使うじゃないですか。

そんな方は、『渋谷SAUNAS』で「意味からの解放」「思考からの解放」を行なっていただくと、その日はぐっすり眠れるはずです!

杉浦:さきほどウィスキングを体験してみて、すでに心地よい脱力感で眠くなってきました。

タナカ先生:サウナ体験をさらに色濃くしたのが「ウィスキング」です。言うなれば“サウナ体験の極上コース=ウィスキング”ですね。

杉浦さん:貴重な体験をさせていただきました!ちなみに、タナカ先生、純子さんがおすすめするサウナ入浴法はありますか?

タナカ先生:サウナ室は熱すぎると、体の外側だけグリルするだけになってしまいます。熱すぎるなと思ったら、下段に座って、ゆっくりと身体を芯まで温めてください。身体が温まると、自然と脳から「クールダウンしたい!」と指令が来ます。そしたら、水風呂に入ります。

杉浦:水風呂に入る際のポイントはありますか?

タナカ先生:冷たい水風呂がおすすめです。ぬるめの水風呂は入りやすいんですけど、身体が慣れちゃって長く入っていられる。そうすると、今度は身体が冷えすぎちゃうんです。冷たい水風呂にさっと入って、出たら身体の中からポカポカしてきます。

純子さん:女性は冷えに悩んでいる方が多いですよね。そういう方は、サウナ室で足を上げて体育座りのように、体と足を同じ高さにして座るといいですよ。下半身をしっかり温めることで、全身も温まりやすくなります。

純子さんと杉浦さん

杉浦:サウナ体験をする際の必需品はありますか?

タナカ先生:サウナ室内は天井付近が熱いので、サウナハットは被ったほうが楽でいられます。素材は羊毛などの天然素材のものがおすすめです。

純子さん:私は美容師でもあるのですが、美容面でも髪の毛のパサつきやごわつき防止のためにサウナハットは欠かせません。

杉浦:西川では<moossepuff(ムースパフ)>シリーズのサウナハットを開発しました。こちらはどうでしょう?

純子さん:いいと思います!パイル生地は羊毛のサウナハットと違ってそのまま洗濯機で洗えて、めちゃくちゃいいですね!

タナカ先生:汗も吸収してくれるし、肌触りもすごく気持ちいいよね。全身を温めるサウナ室とは言え、頭温めるのはあまり良くないんですよね。サウナも「頭寒足熱」で、頭は冷やして足元は温めるのがいいんです。

杉浦:タナカ先生、純子さん、本日は本当にありがとうございました!

書籍「はじめてのウィスキング」
『はじめてのウィスキング』 (タナカカツキ著/リトルモア)

改めて感じた、サウナの奥深さ、そしてウィスキングの効果。詳しい内容はタナカ先生が執筆された『はじめてのウィスキング』でチェックしてください。

実際にウィスキングを体験したい方は『渋谷SAUNAS』へどうぞ!

【撮影協力】
渋谷SAUNASの外観
渋谷SAUNAS
住所:〒150-0031 東京都渋谷区桜丘町18-9
営業時間:8:00-24:00
休館日:不定休
HP:https://saunas-saunas.com/

 

西川のサウナハット

西川タオルのサウナハット発売記念!西川サウナ部が話題の「ウィスキング」を体験

洗うほどにふっくらと膨らむ糸「パフィールコットン」を使用した<moussepuff(ムースパフ)>シリーズからサウナラバーのためのサウナハットが登場。心地よい肌触りと、丸洗いできる便利さが魅力です。

Photo|Teppei Daido

関連する読み物