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摩擦を起こしづらいタオルの正しい使い方で、シミや炎症予防を!

2024.05.17

使う
摩擦を起こしづらいタオルの正しい使い方で、シミや炎症予防を! 摩擦を起こしづらいタオルの正しい使い方で、シミや炎症予防を!

お風呂あがりに顔や体をタオルでゴシゴシ拭いてはいませんか?

実はその“ゴシゴシ”による肌への摩擦が、シミや炎症を招いているかもしれません。

今回は、タオルによる摩擦が肌に与える影響や、それを防ぐための正しいタオルの使い方について、皮膚科医の小林智子先生に教えていただきました。

肌の保湿機能を低下させる「摩擦」

「肌にとって、タオルの使い方はとても重要です」と小林先生。

お風呂あがりや洗顔後、私たちはタオルで顔や体を拭きますが、その使い方やタオルの状態によっては、肌にダメージを与えてしまいます。

私たちの肌には、自ら肌を守るような保湿機能が備わっています。加齢と共に肌の保湿機能を低下させる要因となるのが、肌への摩擦(まさつ)です。

「タオルでゴシゴシ顔を拭いてしまうと、本来肌に必要な水分まで奪われてしまい、肌が乾燥状態に。その乾燥が赤みを伴う炎症やニキビ、紫外線ダメージによるシミや色素沈着につながります」

「肝斑(かんぱん)」と呼ばれる両側の頬に生じるシミの中には、摩擦を起因とした「摩擦性肝斑」という種類もあります。皮膚科での一般的な治療で良くならない場合は、肌への摩擦を減らす生活指導を行うこともあるそうです。

「顔を拭くとき以外でも、なるべく摩擦を減らすことが重要です。例えば、ゴワゴワしたタオルを枕の上に敷いて寝る人は、横向き寝の際に摩擦が起こりニキビの原因になることも。タオルは直接肌に触れるものなので、柔らかい素材を選んでいただきたいです」

“タオルでゴシゴシ”は禁物。男性も気をつけたいインナードライ肌

また、小林先生が気になるというのが、入浴中のナイロンタオル。特に男性は女性よりも皮脂が多く出るため、肌がキュッキュッとなるまで強い力で洗う傾向があるそうです。

「男性は女性よりも皮脂量が多いのはたしかにそうなのですが、反対に男性の方が肌の水分が蒸発しやすいこともわかっています。『インナードライ』といって、一見潤って見えるけど中は乾燥していることが多いんですね。そのため、男性も同じく“タオルでゴシゴシ”は禁物です」

特にナイロンタオルで体を洗う際は、肩や背中周りに力が加わりやすくなります。すると、その部分が乾燥し、背中のニキビや色素沈着を招きます。

肌に水分を残したままスキンケア。“正しいタオルの使い方”とは?

摩擦は健康な肌への天敵。その一方「少しの気遣いで改善できるもの」と小林先生。

「きれいな肌を目指したいと思ったとき、普段のスキンケアに美容液やなにかをプラスするよりも、まずは基本的なスキンケアを見直していただきたいです。

洗顔中は手やタオルでゴシゴシするのを控え、スキンケアもシンプルにする。すると、肌への摩擦回数は減りますから、それだけで結構改善されるものなんですよ」

小林先生流の“タオルの使い方”は至ってシンプル。

まずは吸水性の高いタオルを選び、軽く肌に当てます。多少肌が濡れていてもOK。

化粧水を手早く塗り、その後着替えをし準備が整ってから乳液などの仕上げに入っていきます。

化粧水や美容液に含まれるヒアルロン酸やグリセリンといった成分は、ある程度肌の中に水分がある状態で使ったほうが効果が高まると言われています。

ですので、タオルで顔の水分をきっちり拭き取ってしまうのはもったいない。

軽く押すように優しく拭いて、多少濡れた状態でスキンケアに入るのがおすすめです」

タオル選びのキーワードは、「吸水性」

美肌のためのタオル選びに重要なのは、やはり「吸水性」。せっかく摩擦を減らそうと気をつけても、吸水性が低ければ水分を落とすためにゴシゴシ拭いてしまいます。

「吸水性は肌だけでなく、髪の毛の乾燥を防ぐためにもとても重要です。

髪の毛のキューティクルはタオルの摩擦ですぐに剥がれてしまうもの。なるべく少ない摩擦でタオルドライし、ドライヤーをかける時間を減らすことが大切です」

しかし、いくら吸水性の高く肌や髪に優しいタオルを選んだとしても、使い込んでケバケバになっていては意味がありません。そのケバケバが摩擦になり、肌を傷つけてしまうのです。

「タオルは消耗品であることを知らない方が多い気がしています。スキンケアをいくらがんばっても、ケバケバのタオルで肌を傷つけてしまってはもったいないですよね。ふだん何気なく使っているタオルの状態をもう少し気にかけてみましょう」

“摩擦軽減”で肌を守るnishikawaのタオル

nishikawaが推奨するタオルの買い替え時期は、洗濯回数が100回に達したら。そのタオルを毎日使うのであれば、約3ヶ月での買い替えをおすすめしています。
肌をこすらず、押さえるだけで吸水してくれる肌に優しいタオルをはじめ、美容にうれしいnishikawaのタオルをピックアップ!

newmine 肌にやさしいタオル(ガーゼ)

摩擦を起こしづらいタオルの正しい使い方で、シミや炎症予防を!

肌への摩擦が少ないガーゼ面と糸に、柔らかく吸水性の良いパフィールコットンを使用し、肌への負担をとことん軽減したタオルです。

newmine コスメティックスタオル(スムース)

摩擦を起こしづらいタオルの正しい使い方で、シミや炎症予防を!

繊維にうるおい成分のビタミンE(※1)を練り込んだ生地を採用したタオル。肌が触れて体温や摩擦に反応することで、生地がビタミンE(※1)を放出し、浸透します。(※2)タオルですが化粧品として販売しており、下記3種類のサイズがあります。

※1 酢酸トコフェロール(うるおい成分)※2 角層まで

newmine/コスメティックスタオル(スムース) スマートバス

摩擦を起こしづらいタオルの正しい使い方で、シミや炎症予防を!

一般的なバスタオルよりもスリムで洗濯してもかさばらず、干すスペースをとらない便利なサイズ。

newmine/コスメティックスタオル(スムース) フェイスタオル

摩擦を起こしづらいタオルの正しい使い方で、シミや炎症予防を!

お風呂上がりはもちろん、洗顔後や髪を拭くタオルなどさまざまなシーンで活躍します。

newmine/コスメティックスタオル(スムース) コンパクトタオル

摩擦を起こしづらいタオルの正しい使い方で、シミや炎症予防を!

一般的なウォッシュタオルより小さめでハンカチのように使え、手を洗った後にも保湿ケア(※3)ができます。

(※3) 肌や髪に触れた部分のみ

「肌への摩擦は、男女関係なく、季節関係なく、いつも気にかけてもらいたい」と小林先生。

ちょっとしたタオル選びのコツや拭き方のポイントを押さえるだけで、肌の調子があがることにつながるとはうれしい発見です。

肌に優しいタオルで“摩擦軽減”を目標に、美容習慣をはじめてみてはいかがでしょうか。

小林智子先生

皮膚科専門医、医学博士

小林智子先生

日本医科大学医学部卒業後、名古屋大学皮膚科入局。同大学大学院博士課程修了。同志社大学アンチエイジングセンターにて、糖化と肌についての研究を行う。また、食事と健康に関するレシピや情報などを医学的な立場から発信するブランド「ドクターレシピ」を監修。肌のコンプレックスに悩む人に向けた情報発信を積極的に行い、近著は『すっぴん肌が好きになる 肌トラブル大全』(WAVE出版)。

日本医科大学医学部卒業後、名古屋大学皮膚科入局。同大学大学院博士課程修了。同志社大学アンチエイジングセンターにて、糖化と肌についての研究を行う。また、食事と健康に関するレシピや情報などを医学的な立場から発信するブランド「ドクターレシピ」を監修。肌のコンプレックスに悩む人に向けた情報発信を積極的に行い、近著は『すっぴん肌が好きになる 肌トラブル大全』(WAVE出版)。

Photo│ Siho Akiyama
Text│ Rei Sato

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