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お風呂嫌いな猫ちゃんに!「蒸しタオル浴」のススメ

2019.12.17

知る
お風呂嫌いな猫ちゃんに!「蒸しタオル浴」のススメ

お風呂嫌いな子が多い、猫ちゃん。カラダを触られるだけで大暴れ、シャンプーなんてもってのほか!という飼い主さんも多いのではないでしょうか。

そんな猫ちゃんにおすすめなのが、今回ご紹介する「タオル浴」。カラダをお湯で濡らしたりシャンプーしたりしないので、猫ちゃんも飼い主さんも負担が少ないうえ、スキンシップも取れて一石二鳥なんです!正しい蒸しタオル浴の方法を、猫専門出張トリマーの斉藤美香さんに教えていただきました。

斉藤美香先生

猫&シニア専門出張トリマー

斉藤美香先生

25年のトリマー・ペットショップ店長の経験を経て、猫とシニア専門の出張トリマーとして独立。無麻酔で身体に優しいケアを行う、ストレス・レスなスタイルが特徴。トリミングサロンで断られた経験のある猫ちゃんも「安心して任せられる」と、お客様からの信頼も厚い。

(公式HP)https://peraichi.com/landing_pages/view/felien

25年のトリマー・ペットショップ店長の経験を経て、猫とシニア専門の出張トリマーとして独立。無麻酔で身体に優しいケアを行う、ストレス・レスなスタイルが特徴。トリミングサロンで断られた経験のある猫ちゃんも「安心して任せられる」と、お客様からの信頼も厚い。

(公式HP)https://peraichi.com/landing_pages/view/felien

愛猫の健康と清潔さをキープ!蒸しタオル浴のメリット

「猫は自分で顔を洗うから入浴しなくても大丈夫」というのは、昔の話。室内飼いの猫ちゃんは基本的にはきれいですが、皮脂や人間の手の脂、静電気で毛に埃などが付着し意外に汚れています。とくに老猫ちゃんになってくると、皮脂や垢、よだれなどが粘着質になり、自分で毛繕いもしにくくなってくるので健康や清潔さを保つためにも頻繁なブラッシングはもちろんのこと季節の変わり目には入浴するのが理想です。

とはいえ、お風呂嫌いの猫ちゃんたちにとって入浴は大きなストレス。飼い主さんも毎回決死の覚悟で行うのは大変…ということでおすすめなのが「蒸しタオル浴」です。蒸しタオル浴なら、タオル1枚あればOKなのでとっても手軽。温かいタオルでカラダの皮脂や顔まわりのベタつきや汚れ、肉球やお尻周りの汚れなどが取れるので、手軽にスッキリと取り除いてあげることができます。また、カラダを温める効果もあるので猫ちゃんもリラックスでき、血行も良くなるので寒い季節にはとくにおすすめです。

 

猫ちゃんも大満足!蒸しタオル浴の正しい方法

ここからは、蒸しタオル浴の方法をレクチャー。正しい方法をマスターして、いつでも清潔にしてあげましょう!

 

ステップ1 蒸しタオルをつくる

猫ちゃんに合わせた大きさのタオルを用意し、人間が気持ち良いと思うくらいの温かさになるように蒸しタオルをつくります。フェイスタオルの場合、500Wレンジで1〜2分、レンジがないときは40℃くらいのお湯でタオルを濡らして固く絞りましょう。

タオルはガーゼ素材がおすすめ。優しい肌触りと細かな目地が、目ヤニや耳垢などのベタつきをソフトに取り除いてくれます。

 

ステップ2 顔→カラダの順にタオルで拭く

顔→カラダの順にタオルで拭

猫ちゃんの大きさに合わせてタオルを半分に折るなど調節して、覆いかぶせます。まずは目の周り→口元→耳の外側にかけて、マッサージするような感じで優しく撫でるようにタオルで拭きます。タオルが冷めてしまった場合は、もう一度蒸しタオルをつくりましょう。

触られるのが苦手な猫ちゃんには、「かわいいね〜」「お顔触らせてね」などと声を掛けながら行うと効果的。飼い主さんの声や手は猫ちゃんもよくわかっています。

声を掛けながら行うと効果的

目の周り、頬や額、耳は猫ちゃんがリラックスして気持ち良くなるツボが集まっています。人間と同じように優しくマッサージすると、「タオル浴は気持ち良いものなんだニャ~」と思ってもらえる効果があり、今後もやりやすくなるでしょう。

 

ステップ3 全身をタオルで拭く

首→肩→前脚→胴→腰→後脚→尾→肉球→肉球の間→最後にお尻の順

タオルでカラダを包むようにしながら首→肩→前脚→胴→腰→後脚→尾→肉球→肉球の間→最後にお尻の順にタオルで拭く。暴れる猫ちゃんには、後ろから胸元を暴れないようにグッと手で軽く押さえるようにすると前に進めなくなるので試してみてください。

人間と同じように猫ちゃんもカラダが凝ります。特に首から肩と指の間は猫ちゃんの“凝りポイント”。ここは重点的に軽くマッサージしてあげると喜ばれるでしょう。

 

ステップ4 乾いたタオルで拭く

濡れたままだと風邪を引くので、仕上げに乾いたタオルで全身をしっかり拭く。濡れ感が強いときはドライヤーの弱風で軽く乾かしてもOK。

 

蒸しタオル浴にプラス!…タオルを使って猫ちゃんを落ち着かせる方法

ぽかぽか蒸しタオルで猫ちゃんがスッキリしたら、爪切りや歯磨きなどのケアをまとめて行ってしまうのもおすすめ。「大暴れで爪なんて切らしてくれない!」という猫ちゃんも大丈夫。ここでもタオルが大活躍するんです!

タオルを使って猫ちゃんを落ち着かせる方法

①猫ちゃんの全身を覆えるくらいの大きさのタオル(バスタオルなど)を用意します。

②タオルで猫ちゃんを包むようにして抱き抱えます。(爪切りをする場合は、足先を出しておく)

③②の状態で爪切りや歯磨きを行います。

猫ちゃんは狭いところが大好き。おくるみのようにタオルで全身をくるんであげることで擬似的に狭い空間を作り出します。そうすると安心して、落ち着いてケアさせてくれる子が多いので、ぜひ試してみてくださいね!また、特に怖がる子は顔をタオルで覆ってあげると安心度がUPしますよ。

 

蒸しタオル浴の注意点

お風呂嫌いな猫ちゃんの清潔さを保つのにぴったりな、蒸しタオル浴。しかし、蒸しタオル浴を行えば、一生入浴しなくて良いわけではありません。とくに長毛種は根元の皮脂や抜け毛が取りきれないので、頻繁なブラッシングと蒸しタオルで表面をきれいにしてあげ4か月に1回はシャンプーするのが理想ですし、換毛期の抜け毛対策にも繋がります。蒸しタオル浴に慣れれば、入浴も気持ち良いものだと思ってもらいやすくなるので、入浴へのステップになると良いですよね。

ただし、老猫ちゃんの場合は入浴自体が体への負担が大きいため、蒸しタオル浴のみでも仕方ないことも。入浴できない分、蒸しタオル浴を毎日行ってあげることでカバーすると良いでしょう。

お風呂となると手がつけられないほど暴れる猫ちゃんも、蒸しタオル浴ならできるようになるはず!最大のポイント「自分が猫になったつもりで行うこと」を意識しながら、タオルを通して優しく猫ちゃんと接してみてくださいね。

猫ちゃんにオススメのタオル

お風呂嫌いな猫ちゃんに!「蒸しタオル浴」のススメ

ガーゼ織の優しい肌触りが蒸しタオル浴にぴったり。汚れ度合いによって、細かな目のものと荒い目のものと使い分けるのもおすすめです。
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※商品情報は記事公開時点のものです。

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