吉本ユータヌキの　それゆけ！タオルくん　〜第4回 部屋干しの臭い対策〜

皆さま、こんにちは！
漫画家の吉本ユータヌキです！

この連載では、西川さんでタオルを作って12年！社内一のタオルマニアであり“タオルの達人”と呼ばれる三田村哲也さん（通称：ミタムー）に、タオルのあれやこれやを初心に返って教えてもらい、それをレポート漫画にしていきます！

梅雨の季節が近くなってきましたね。今回はそんな雨の多い時期に欠かせない「部屋干しの臭い対策」について紹介したいと思います！

そもそも、どうして部屋干し臭がするの？

部屋干しした洗濯物からするイヤな臭いは、日常の生活空間のどこにでもいる「モラクセラ菌」という菌が原因です（字面からすでに臭いがしそう…）。これは皮脂などに含まれるタンパク質汚れをエサにし、乾くまでどんどん増殖して、ニオイ物質を産生してイヤな臭いを放つようになります。

…そう、つまり濡れたタオルで繁殖しやすいということです。

部屋干し臭予防チェック！

そんな部屋干しの臭いをできるだけ予防するための、チェック項目を4つ用意しました！

簡単にできる対策を書いておくので、当てはまる項目があれば、ぜひ実践してみてください！

❶使用後のタオルを濡れたまま放置していませんか？

【対策】
お風呂や洗い物で使用したタオルを、濡れたまま洗濯カゴにポイして放置していると菌が繁殖してしまいます。すぐに洗濯できない場合は、一旦どこかに掛けておくなどして乾かしておきましょう。

❷洗剤の使用量や洗濯物の量を守っていますか？

【対策】
臭いがするから洗剤や柔軟剤多めで〜！というのは間違いで、すすぎ残りは逆に菌の繁殖を手助けしてしまいます。また、肌トラブルにも繋がる恐れがあるので、洗剤は使用量を守り、すすぎ残りの原因には気をつけましょう！
また、洗濯物を多く詰め込みすぎると、汚れが落ちにくくなってしまうので、ご注意ください。

❸乾燥時間が長くなっていませんか？

【対策】
湿気は菌が繁殖する原因になるので、干す際は風通しを良くするために洗濯物同士の間隔を十分にとったり、扇風機や除湿機・室内乾燥機などを使用してできるだけ短時間で干す工夫をしましょう！

❹洗濯槽を洗浄していますか？

【対策】
洗濯槽が汚れていると、キレイになるどころか洗うたびに菌をつけてしまうことなります…！特に梅雨の時期や夏場は、(ちょっとめんどくさいですが）月1回を目安に専用クリーナーで洗浄してみましょう！

それでも臭いが取れないなら殺菌してみよう！

ここからは頑固な臭いが取れない場合の殺菌方法を解説します！臭いが気になった際に行うと良いでしょう！

▼漂白剤で殺菌しよう

殺菌に効果的な酸素系漂白剤を使うこともオススメです！

汚れがひどい場合は、40℃のお湯に15分ほどつけ置きすると効果的です。また、色落ちの心配がない白いタオルは、より殺菌力の強い塩素系漂白剤もオススメです。

※漂白剤の使用方法に従ってご利用ください
・漂白剤は50℃を超える熱いお湯で使用しないでください。生地が傷んでしまう場合があります。
・酸素系漂白剤と塩素系漂白剤を混ぜるのは危険です。絶対に行わないでください。

▼煮沸消毒をしよう

綿100%のタオルは熱湯での煮洗いをすると、臭いやガンコな汚れを落とすこともできます。方法は簡単！

STEP1
大きめのステンレスまたはホーロー鍋でお湯を沸騰させたら、一度火を止めて、水量に応じた重曹や洗剤を入れ、溶かした後にタオルを入れます。

※各洗剤の使用方法をご参照ください

STEP2
弱火で時々かき混ぜながら10分ほど煮て、ある程度冷めたらトングなどで取り出しすすぎます（ヤケドにお気をつけください）。

STEP3
通常の洗濯物と同じように脱水して干せばOK！

※ポリエステル・シルク・ウールなどは煮洗いできませんのでご注意ください。また、色移りしないように白物と色物はわけて洗ってください。

こんな感じでどれも簡単にできる対策ばかりです！

これからの暑い季節は特にタオルをたくさん使うと思うので、できるだけ気持ち良い状態を保てるよう、これらの対策を一度お試しください！

※詳しくはこちら。