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皮膚科医がレクチャー!季節の変わり目に起こる“ゆらぎ肌”の原因とタオルでの対策

2023.11.22

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皮膚科医がレクチャー!季節の変わり目に起こる“ゆらぎ肌”の原因とタオルでの対策 皮膚科医がレクチャー!季節の変わり目に起こる“ゆらぎ肌”の原因とタオルでの対策

季節の変わり目になると、乾燥したり、ひりひりしたり、お肌の調子がいまいち…。

そんな風に感じている方は、「ゆらぎ肌」かもしれません。とはいえ、「ゆらぎ肌ってよく聞くけど、結局はどんな状態?」なんて疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか?

そこで、ゆらぎ肌の状態から具体的な症状、ゆらぎ肌のときに気をつけたい生活習慣まで、皮膚科医の小林智子先生に教えていただきました。

ゆらいでいる肌をやさしく労(いたわ)るタオルもご紹介します!

 

気温や湿度が一気に低下すると、肌の水分量も低下

季節の変わり目に悩まされる「ゆらぎ肌」とは、どのような状態を指すのでしょう?

「そもそも『ゆらぎ肌』は、医学用語ではありません。そのため明確な定義は存在しませんが、バリア機能が低下し、普段の肌状態ではなくなっていることを通称して『ゆらぎ肌』と言っています。皮膚は人体の最表面にある臓器。紫外線や大気汚染といった外的刺激から、身体を守る役目を担っています。しかし、このバリア機能が低下すると肌の調子が安定せず、“ゆらぎ”の状態になってしまうのです」

医学的な定義がない以上、ゆらぎ肌は主観的な症状なのだそう。
ただし、代表的な症状としては、いつも問題なく使っているスキンケアコスメがしみたり、使用後のつっぱりを感じたり、肌の乾燥を感じ、湿疹ができやすくなるといいます。

「ゆらぎ肌には、肌の水分量が関係しています。季節の変わり目にゆらぎ肌を感じる人が多いのも、気温や湿度が一気に低下すると、肌の水分量が低下するため。

そこに例えば、生活習慣の乱れやストレスといったネガティブな要素が重なると、肌の調子がゆらぎ、敏感な状態に。“いつもは大丈夫なこと”の耐性が下がってしまうのです」

 

生活のシーンごとに“脱・ゆらぎ肌”をレクチャー

洗顔

小林先生の話を聞くと、季節の変わり目に肌の調子が安定しないのも納得。なかにはゆらぎ肌のサインのひとつに「化粧のノリが悪いかも?」と感じる人もいますよね。となれば、おのずとテンションも下がります。

そこで、肌の状態を安定させ、ゆらぎ肌を脱するためのポイントをご紹介。洗顔から就寝に至るまで、生活の細かなシーンごとに教えていただきました!

 

洗顔:

ゆらぎ肌のときは、洗顔をいつも以上により優しく行うように意識を。理由は洗顔料に含まれる界面活性剤の成分。界面活性剤は、長く肌にとどまるとセラミドや天然保湿因子といった肌の保湿成分を流出させてしまいます。

ポイントは、メイクに合わせたクレンジング剤で大方の汚れを落としたら、洗顔料は手短にささっと行うこと。弱酸性のものやアミノ酸系の洗顔料はより刺激が少ないのでおすすめです。特にゆらぎ肌の状態では、丁寧すぎる洗顔はトラブルの元なのです。

 

スキンケア:

肌がゆらいでいるときは、肌の調子を取り戻そうとスキンケアをがんばってしまう人が多いはず。しかし保湿を意識するあまり、いろいろなクリームを重ね塗りするのは逆効果です。

現代の化粧品は昔よりも多機能。1つのアイテムに、さまざまな成分が含まれています。それらを塗り重ねると、肌の刺激となり得る成分まで塗り重ねることに。ゆらぎ肌の状態では皮膚が敏感になっているため、何かしらの成分が炎症反応を引き起こしかねません。ゆらぎ肌のときこそ、オールインワンクリームのようなシンプルケアがおすすめです。

 

化粧:

ゆらぎ肌のときはベースメイクもシンプルに、パウダーファンデーションを選ぶことを推奨します。リキッドやクッションタイプはカバー力が高く、肌を美しく見せてくれる一方、メイク落としに時間がかかってしまうため、かえって肌の負担になるのです。

 

食事:

胃腸への負担もストレスの1つ。和食のようにあっさり、食事もシンプルがおすすめです。そして、タンパク質を意識的に摂取することも大切。タンパク質は身体の基礎なる栄養素であり、それは肌も同じです。健やかな肌作りにタンパク質は非常に重要です。

また保湿成分のひとつであるセラミドはお米やこんにゃくなどに多く含まれるため、口から摂取することも大切です。ただ、肌の変化を感じられるだけの量を毎日食べることは困難。そのため、サプリメントに頼るという手もあります。セラミドの経口摂取による肌の水分量の増加は、データとしても実証されています。

 

入浴:

入浴時に気をつけたいのが、お湯の温度です。湯船もシャワーも高温のお湯だと肌の保湿成分が失われ、乾燥の原因になります。これは入浴に限らず、洗顔も同様です。理想の湯船の温度は39℃ですが、冬場は寒いと感じる人もいるでしょう。そうした場合はバスソルトのような、保温効果を高める入浴剤を用いましょう。

とはいえ、風邪をひいては本末転倒。無理に39℃に設定する必要はありませんが、42℃以上のお湯に浸かるのは控えてくださいね。

 

就寝:

就寝

ゆらぎ肌のときこそ、ぐっすり眠ることが大切。なぜなら、日中にダメージを受けた肌のリカバリーは睡眠中に行われるからです。
ぐっすり深く眠るためには、就寝前の行動が重要になります。脳が興奮してしまうため、就寝前のスマホやPCのチェックを控えることをおすすめします。

洗顔もスキンケアも化粧も、キーワードは“摩擦軽減”!

小林先生が教えてくださった、ゆらぎ肌を脱するためのポイント。これらはすべて、すでに低下状態にあるバリア機能を、さらに低下させないためのものです。
そして、洗顔にもスキンケアにも化粧にも、実は1つの共通項が存在します。

「洗顔のときもスキンケアも化粧のときも、少なからず、肌をこする動作が生じます。つまりは“摩擦(まさつ)”です。
摩擦は健康な肌の天敵。摩擦という現象そのものが肌の外的刺激となり、炎症の引き金となります。
特に肌のバリア機能が低下した状態では炎症が起こりやすいため、湿疹に発展したり、シミが悪化したりする可能性もあります」

ダブル洗顔を控えること。スキンケアをシンプルにすること。ベースメイクには軽いタッチのパウダーファンデーションを選ぶこと。
そうすることで、おのずと肌をこする回数が減少します。摩擦による負担が軽減させ、ゆらぎ肌を労ることにつながるのです。

タオル

「摩擦を軽減するためには、顔を拭くときもゴシゴシするのはNG。肌をこすらずとも水分が吸収できる、吸水性に優れたタオルを選ぶのも有効です。
とはいえ、人は拭いた気がしないと、水分は吸収されているのにゴシゴシしてしまうもの。吸水性の高さを前提に、程よく肌当たりを感じ、なおかつ硬すぎない風合いを選ぶのがおすすめです」

ゆらぎ肌対策におすすめの西川のタオル

程よく肌当たりを感じ、なおかつ硬すぎない…。
小林先生が提案する風合いを参考に、西川のタオルから、ゆらぎ肌にもおすすめのタオルをピックアップ!
お肌へのやさしさを前提に、もっちりだったり、ふんわりだったり、ボリュームを感じられるアイテムをセレクトしました。

 

もっちり気持ちよい贅沢なボリューム感 <watairo rich(もちわた)>

皮膚科医がレクチャー!季節の変わり目に起こる“ゆらぎ肌”の原因とタオルでの対策

極めて甘く撚った糸をしっかりと織り上げ、弾力と柔らかさを両立。もっちり気持ちよくお肌に触れ、拭き心地はしっとり。贅沢なボリューム感が、やさしくお肌を包みます。

肌をこすらず、押さえるだけで吸水してくれる <newmine(肌にやさしいフェイスタオル)>

皮膚科医がレクチャー!季節の変わり目に起こる“ゆらぎ肌”の原因とタオルでの対策

空気をたっぷり含み、糸の1本1本のすき間に水分が入りやすい糸「パフィールコットン」を使用。表面を凹凸のあるポコポコ構造に織り上げ、お肌をこすらず、押さえるだけで吸水します。

洗濯すればするほどボリューム感がアップする <moussepuff>ピロータオル

皮膚科医がレクチャー!季節の変わり目に起こる“ゆらぎ肌”の原因とタオルでの対策

着脱もお手入れも楽ちんな、リボン式の枕カバー。西川が独自開発した糸<パフィールコットン>を使用し、お洗濯のたびにボリューム感がアップ。就寝中のお肌にふんわり寄り添います。

肌の調子が安定しないと、なんだか気分も塞ぎがちになりますよね。「ちょっと変だな?」と感じたときは、いつも以上に肌にやさしく、シンプルなケアを心掛けてみてください。

一方、ゆらぎ肌は主観的なもの。
肌に違和感を覚えても「そのうち改善するかな?」と軽視し、次第に症状が悪化。実はゆらぎ肌ではなく、別の肌トラブルが隠れていることも否定できません。

小林先生いわく、「症状が進行するにつれ、治療にかかる時間も長引く傾向にあります」。

そうならないためには、気になるときには医療機関の受診することも大切です。

 

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小林智子先生

皮膚科専門、医学博士

小林智子先生

日本医科大学医学部卒業後、名古屋大学皮膚科入局。同大学大学院博士課程修了。同志社大学アンチエイジングセンターにて、糖化と肌についての研究を行う。また、食事と健康に関するレシピや情報などを医学的な立場から発信するブランド「ドクターレシピ」を監修。肌のコンプレックスに悩む人に向けた情報発信を積極的に行い、近著は『すっぴん肌が好きになる 肌トラブル大全』(WAVE出版)。

日本医科大学医学部卒業後、名古屋大学皮膚科入局。同大学大学院博士課程修了。同志社大学アンチエイジングセンターにて、糖化と肌についての研究を行う。また、食事と健康に関するレシピや情報などを医学的な立場から発信するブランド「ドクターレシピ」を監修。肌のコンプレックスに悩む人に向けた情報発信を積極的に行い、近著は『すっぴん肌が好きになる 肌トラブル大全』(WAVE出版)。

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