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4月29日はタオルの日!意外と知らない「タオルの歴史」に迫る

2018.04.29

知る
4月29日はタオルの日!意外と知らない「タオルの歴史」に迫る

「ねぇねぇお母さん」

「なぁに?眠れないの?」

「今日が『タオルの日』って知ってた?」

「よく知ってるわね…!そうよ、今日は『4(よく)29(ふく)、タオルの日』なのよ!」

「なぁんだ…お母さん知ってたの?ぼく、お母さんに自慢したかったのに!」

「あら、ごめんなさい…実はお母さん、ちょっとタオルには詳しいの」

「そうなんだ!じゃあタオルのこと、もっと教えてよ〜」

「じゃあ、眠れるまでお話ししましょうね」

 

世界最古のタオル

「タオルって、いつからあったの?」

「う〜ん、そうねぇ。世界最古のタオルと言われているものはいくつかあるの。1つは紀元前2000年の古代エジプトのお墓の跡から見つかったもの。タオルと言っても、リネンの織物だったようだけれど…」

「紀元前2000年?」

「そうよ、いまから4000年くらい前ね!」

「4000年!?全然想像がつかないや!」

「もっと昔、石器時代…いまから何万年も前の遺跡からも、タオルの原型のようなものが見つかっているの。スイスの湖畔にある住居跡には、毛や木の内側の皮、亜麻などを使った織物があったのよ。これを使って、顔や身体を拭いていたのね」

「そっか〜、昔の人もぼくらと同じように、それで顔や身体を拭いたりしていたんだね!」

 

いまの「タオル」ができたのは?

いまの「タオル」ができたのは?

「でも、と〜っても昔のタオルは、いまのようなタオルじゃなかったのかぁ。じゃあ、いまみたいなふかふかのタオルができたのはいつなの?」

「いまのようなパイルを使ったタオルができたのは、17世紀のトルコよ。タテ糸とヨコ糸で織られた布に、別のタテ糸をパイルとして織り込んでいる独創的な織物は、ハーレムで暇を持て余した女性たちが考えたものなのよ」

「へぇ〜、よくわからないけど…その人たちのおかげで、ぼくはふかふかのタオルが使えているんだね!」

 

日本で最初のタオル

日本で最初のタオル

「そうねぇ、ハーレムの女性のおかげももちろんだけど、日本にタオルを持ってきた人のおかげもあるわね」

「日本にはタオルがなかったの?」

「もちろん拭くものはあったけれど、タオルが初めて日本に伝わったのは明治5年、つまり146年前の大阪とされているの。2ダースが7円60銭で輸入されたから、いまの価値で言うと、だいたい1枚6,000円くらいかしら?」

「ろ、ろくせんえん!ぼくの好きなお菓子がたくさん買えるね!」

「ふふっ、そうねぇ、高級品だったのね。しかも当時の人はふかふかの肌触りに感動して、いまのように身体を拭いたりするものに使わなかったの」

「えぇ〜!なにに使ったの!?」

「マフラーよ。ふわふわだし、温かいしでぴったりだったのね!」

「マフラーかぁ!たしかに気持ちいいもんね!」

「お母さんもタオルの肌触りが大好きだから、気持ちがわかるわ〜。こうして日本にやってきたタオルは、さまざまな土地で作られるようになっていくのよ。…あらやだ!もうこんな時間!さぁ、眠らなきゃダメよ」

「え〜、もっとお話し聞きたい〜!」

「ダメダメ、明日は家族でお出かけでしょ!」

「じゃあ、1つだけ…お母さんは、なんでそんなにタオルに詳しいの?」

「お母さん、実は『タオルソムリエ』なの」

「『タオルソムリエ』ってなぁに?」

「そのお話は、また今度。さぁ、おやすみなさい」

「もぉ〜わかったよ。おやすみなさい」

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