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世界一周には、ふわふわのタオルが不可欠!?仕事をしながら世界をまわる、伊佐知美さんに聞く旅とタオルの関係

2018.06.19

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世界一周には、ふわふわのタオルが不可欠!?仕事をしながら世界をまわる、伊佐知美さんに聞く旅とタオルの関係

まだ見ぬ土地へのあこがれも、もの書きという夢も、どちらも叶えたい──仕事をしながら世界一周を果たし、2つの夢を同時に叶えた伊佐知美さん。“旅するエッセイスト、フォトグラファー”として活躍する伊佐さんですが、長期間の旅において、タオルとはどんな存在なのでしょう?

今回は、2周目の世界旅行を前日に控えた(!)伊佐さんをお招き。旅にかける思いはもちろん、長旅におけるタオルの選び方や重要性、そして旅人だからこそ知るタオルの意外な使い道や乾かし方まで、“旅とタオルの関係”についてお話を伺いました!

伊佐知美さん

エッセイスト、フォトグラファー

伊佐知美さん

1986年生まれ、新潟県出身。(株)Wasei所属。27歳のときにライターとして歩み始める。2年後の2016年、仕事をしながら世界一周するリモートワークに挑戦し、その間に書き上げた著書『移住女子』(新潮社)を上梓。これからの暮らしを考えるWebメディア「灯台もと暮らし」創刊編集長、Slackコミュニティ「#旅と写真と文章と」主宰。現在も旅をしながら取材・執筆・撮影を行う。

1986年生まれ、新潟県出身。(株)Wasei所属。27歳のときにライターとして歩み始める。2年後の2016年、仕事をしながら世界一周するリモートワークに挑戦し、その間に書き上げた著書『移住女子』(新潮社)を上梓。これからの暮らしを考えるWebメディア「灯台もと暮らし」創刊編集長、Slackコミュニティ「#旅と写真と文章と」主宰。現在も旅をしながら取材・執筆・撮影を行う。

幼い頃からの夢を叶えた「仕事をしながら世界一周!」

伊佐知美さん

──仕事をしながら世界一周。単なる旅行ではなく、仕事を携えながら旅に出たのは、なぜだったのでしょう?

伊佐:10代の頃からずっと、そうした暮らし方にあこがれていました。私の父は、いわゆる転勤族。初めて海外を訪れたのも、父の転勤がきっかけです。海を越えた先に、日本とはまるで違う国や言語があることにワクワクしました。そして、幼少期から読書にも夢中でした。なかでも、いまの私に強く影響しているのが、村上春樹さんの『遠い太鼓』です。これは、小説を執筆しながらヨーロッパを巡った、村上さんの旅行記。「いつか私も」と、あこがれを抱かせてくれた1冊です。

──仕事をしながら世界一周は、幼い頃からの夢だったんですね。

伊佐:そうですね。一般企業に勤務していましたが、どうしても夢を諦めきれませんでした。まずは書くことを仕事にするため、兼業でも可能な1本500円のライター業で修行(笑)。少しずつ経験を積み、原稿1本のギャラが1万円、2万円を超えたときに「これなら行ける!」と、世界一周を決意しました。もともと短期の旅行には出かけていましたし、そのたびに滞在先で原稿を書いてメールで送るという、いわゆるリモートワークは実践していたので、「これが長期になっても変わらないはず」という自信がありました。あとは、東京に仲間もいてくれたので……。ただ、そもそも8ヵ月の予定で出発したのが、結果、2年以上になっていたのは想定外でしたね(笑)。

 

現地調達できるものは数あれど、タオルだけは別!

現地調達できるものは数あれど、タオルだけは別

実際に旅に持っていくリュック。各国で買った鮮やかなポーチたちとタオルは必需品

──それだけ長期の旅になると、大変なお荷物ですよね。特にタオルなんて、かさばる荷物の代表例です。

伊佐:私も最初は大荷物でした。30Lのリュックに70Lのスーツケース、計100Lの荷物で出国しましたからね(笑)。それが旅を続けていると、現地調達できるものの多さに気づかされます。シャンプーも石けんも、ビーチサンダルもどこでも買えるし、洋服にしても、現地で購入した安いワンピースでおしゃれをするほうが、ずっと楽しい。ただ、タオルに関しては別です。現地調達は、よっぽどでない限りしません。

──シャンプーや石けんと同様、タオルも現地調達できそうですが、なぜタオルは別だったのでしょう?

“タオル=消耗品”という感覚がなかった

伊佐:旅に出る以前、繊維関係のお仕事を取材する機会が多くありました。もの作りをされる方の真摯な仕事ぶりを知っているからこそ、“タオル=消耗品”という感覚がなかったんです。それに世界一周の旅に出て実感したことですが、日本のタオルの品質はピカイチ。マレーシアの…クアラルンプールだったかな?現地の格安商店でタオルを購入してみたものの、これがペラペラ!結局、日本から持参したタオルを使っていました(笑)。

 

クッション材にも癒しにも!良質なタオルは旅の万能選手

タオルは「軽くて薄くて乾きやすい」ことが大前提

──持参されたのは、どのようなタオルだったのでしょう?

伊佐:旅先で邪魔にならないよう、タオルは「軽くて薄くて乾きやすい」ことが大前提です。まずは、この大前提を満たしたタオルを1枚。それに、多少かさばっても、ちょっとパイルが長めな肌触りの良いタオルも持参していました。ボリュームのあるタオルは荷物と荷物の間に挟み込んで、クッション材の役目を果たしてくれますし、まくらカバーとして使うにも快適です。ドミトリーのような安宿の場合、「こ、このまくらに顔をつけるの…!?」というケースもあるので(笑)。

──たしかに!持参したタオルを1枚巻くだけで、安心感が違いますね(笑)。

伊佐:安心感はもちろん、タオルの肌触りが、旅の疲れを癒してくれます。特に私の場合、1週間弱のペースで滞在先を変えるような旅のスタイルだったため、時差に悩まされることが多かったんです。南米からヨーロッパへの移動なんて、昼夜逆転の状態。夜になっても、なかなか眠れません。こうしたとき、肌触りのいいタオルにお気に入りの香りをまとわせると、スッと心が落ち着きます。慣れ親しんだ質感と香りによって、高ぶった心と体を平穏な状態に揺り戻す感じですね。

 

お気に入りのタオルと旅の知恵を携えて、いざ2周目の世界旅行へ!

お気に入りの香りを持参

──なるほど!お部屋でアロマを炊くようなイメージですね。

伊佐:お気に入りの香りを持参するのは、旅する女子のお約束かもしれません。バスタオルはさすがに荷物になるため、フェイスタオルで体を拭くのも、旅人の常識。それに、移動しながら濡れたタオルを乾かすのも“旅人あるある”ですね(笑)。東南アジアのビーチで遊んだあと、濡れたタオルをギュッと絞ったら、サコッシュやリュックのショルダー部分に巻き付けてしまうんです。そのまま「トゥクトゥク」という現地のタクシー代わりみたいな乗り物に乗り込むと、風を切っているうちに乾いています(笑)。

──伊佐さんのお話を聞いていると、旅に出たくなりますね。そして明日からいよいよ、2周目の世界の旅。最後に、2周目にかける思いを聞かせてください!

伊佐:とにかく無事に帰ってくること!これが第一です(笑)。世界一周を果たした私ですが、それでも行ったことのない国が、まだまだあります。未踏の地を訪れることが旅の目的ですが、同時に2周目は、自分への投資でもあります。29歳のときに世界一周の旅に出発し、仕事をしながら旅をするという夢が叶いました。ただ、2周目に関しては、旅そのものを優先させたい。よりフラットな目線で多くの土地を見て、感じて…もの書きとしても、フォトグラファーとしても、将来の自分に還元できるような旅がしたいと思っています。旅の予定は2ヵ月間。今回もお気に入りのタオルをお供に、行って参ります(笑)!

 

▼伊佐さんの世界2週目の旅の様子はTwitterをチェック!

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