ミタムーの『種からタオル作り』 〜第5回 紆余曲折、やっと綿を収穫!編〜
2018.12.12
作るタオルのことなら何でもお任せ!東京西川のタオル課所属、タオルソムリエの三田村哲也(通称:ミタムー)。趣味はタオル、特技はタオル、三度の飯よりもタオルが好きというミタムーが、“綿の種をまき、綿を収穫し、それを撚ってタオルを作る”という挑戦を始めました!
って、実はミタムー8月以来の登場。いったい何があったのでしょうか…?
タオル課マネージャー/今治タオル工業組合認定「タオルソムリエ」
三田村哲也
タオル課歴11年目。社内屈指のタオルマニアで、人は彼を“Mr.タオル”“タオル道に生きる男”と呼ぶとか呼ばないとか…。「私が死んでもタオルは残る!そんなふうに、長く愛されるタオルを作りたいです!」。
タオル課歴11年目。社内屈指のタオルマニアで、人は彼を“Mr.タオル”“タオル道に生きる男”と呼ぶとか呼ばないとか…。「私が死んでもタオルは残る!そんなふうに、長く愛されるタオルを作りたいです!」。
10月のある朝、ミタムーからLINEが
ある朝、ミタムーから編集部員に、綿の成長具合を報告するLINEが届きました。
えええええ〜〜〜〜〜!?!?!?
茎がポッキリ折れているではありませんか。
「背丈は2mくらいまで成長してたんだよ…。台風の夜、何度も『大丈夫かな?』って確認したんだけど、朝見たら2/3も折れちゃってた…。手塩にかけてきたぶん、悲しさが…(クスン)」
ミタムー、涙を拭いて!よく見ると、まだ根元の部分は元気に成長しています。1/3残った綿に、連載の今後を託しましょう!
綿はできたのか!?
元・野球少年だったミタムー。体育会で鍛えられた根性をもってして、ちょっとやそっとのことでは打ちのめされません!より強くなった綿への愛を込めて、せっせと水やりに励みました。そしてついに…
「綿の第1号ができました!!」
じゃーーーん!
控えめながらも、カワイイ綿がひょっこり!
「緑のコットンボールが茶色になり、乾燥したら綿が出てくるんだよ。いやあ、やっと逢えたね、俺の綿!」
ミタムーの感動もひとしお。このあとも次々とコットンボールが弾け、10月下旬、収穫祭が開かれました。
いよいよ収穫祭!
土砂降りの種まきから始まった本連載、いよいよ収穫です!
こんなにも、たわわに!
さっそく、綿の部分をひっぱってコットンボールから剥がします。
「コレがね、なかなか剥がれにくいんだ。よいしょ、よいしょ…」
きゃーーー!!
ついに収穫できました。何かの巣のような、不思議なカタチ…!
「下の写真を見てください、うっすら黒いものが入っているでしょう?これが綿の種。種は、ほわほわの白い綿に守られているんだよ。種が入っているままの綿を“種綿”というから、ぜひ覚えておいてねっ(キリッ!)」
タオルの達人は、綿についても熟知しているのです。ミタムーさっすがあ!
たくさん獲れたかな?
最終的には…
じゃ〜〜〜ん!こんなにたくさん獲れました!
「両手に乗せたら溢れるくらい…ふかふかで気持ち良い〜!コレは立派なタオルができる予感がしますね、ふっふふふ♡」
この連載であまり見ることのなかった、ミタムーの満面の笑み…。きっといままで、枯らせてしまったらどうしようという不安もあったのでしょう。朝は綿の前でラジオ体操。夜は深酒を絶ち、綿に「おやすみ」を言ってから床につく…。そんなミタムーと綿の歴史を思うと、編集部員は胸がいっぱいになってしまいました(感涙)。
ここからどうするの?
「綿から種を取り出して、糸を紡ぐんですよ。実は前々から気になっていた、糸紡ぎができる場所があってね…ちょっとそこに行ってみましょう!いやあ、それにしても自分で作った綿はカワイイなあ、目に入れても痛くない、永遠に撫でていられるよ…(綿の称賛が続く)」
次回は「いざ、糸紡ぎの修行へ!」をお届けする予定です。ミタムーの挑戦は続く…。
■ミタムーの歩み
・第1回 綿の種まき編は、コチラ
・第2回 綿の芽は出るのか…!?編は、コチラ
・第3回花が咲くまで、タオルへの熱い想いを語る!編は、コチラ
・第4回 夏休み、ついに花咲く!編は、コチラ