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【タオルと私】『美容は自尊心の筋トレ』著者・長田杏奈さんが考える「健やかな美容」とは?

2019.08.02

知る
【タオルと私】『美容は自尊心の筋トレ』著者・長田杏奈さんが考える「健やかな美容」とは?

みなさんはふだん、何のために“美容”を取り入れていますか?「身だしなみとして必要」「もっとかわいくなりたい!」など理由はさまざまだと思いますが、「自尊心を育むため」に美容法を取り入れているという人は少ないはず。6月19日(水)に発売された、長田杏奈さん著の『美容は自尊心の筋トレ』は、心を窮屈にする「美への思い込み」を優しく解きほぐしてくれる金言満載の1冊です。著者の長田さんに、本を通して伝えたい美のメッセージから蒸しタオルを使った美容法まで、たっぷり教えていただきました!

長田杏奈さん

ライター

長田杏奈さん

1977年、神奈川県生まれ。中央大学法学部法律学科を卒業後、ネット系企業の営業職を経て週刊誌の契約編集者に。フリーランス転身後は、女性誌やWebメディアで美容関連のインタビューや、海外セレブの記事などを手がける。「花鳥風月lab」主宰。「おさ旦那 」の名前で発信しているSNSが人気。

1977年、神奈川県生まれ。中央大学法学部法律学科を卒業後、ネット系企業の営業職を経て週刊誌の契約編集者に。フリーランス転身後は、女性誌やWebメディアで美容関連のインタビューや、海外セレブの記事などを手がける。「花鳥風月lab」主宰。「おさ旦那 」の名前で発信しているSNSが人気。

「美容は自尊心を育む習慣」誰かのためじゃなくていい!

普段はライターの長田さん

──ふだんはライターとして取材相手の思いを伝える仕事をしている長田さんですが、表に立って自らの言葉で本を出版した背景には、どんな思いがあったのでしょうか?

私は美容に関するコンテンツを多く作ってきているのですが、「目指せマイナス5歳!」や「ぱっちり目になるメイク」など、当然のように若く見えることや二重であることが良いとされる記事を書いているときに、「そういう固定概念で読者を脅かしているんじゃないか?」と考えるようになったんです。若いほうが良いとか二重が良いとか、なんとなくみんなの常識のようになっているけど、本当にそうなのかなって。そんな風に、狭い「美の正解」が当たり前になっているせいで、「一重で20代じゃない自分は美しくないのかもしれない」と感じてしまう人がいたら、すごくもったいないと感じていて…。

本来、美容は「そのままでも最高に素敵だけれど、こうしたらもっといい感じになっちゃうかもね?」というものだと思うんです。でも日本では「そのままでも素敵」「主役は自分で、美容はオプション」という“前提”が抜けたまま美容コンテンツが作られ続けています。その現状にジレンマと限界を感じ、その“前提”の部分を伝えたいと思って本を書きました。

 

余裕のない毎日、自分を大切にすることを教えてくれたのが「美容」

「美容は自尊心の筋トレ」は長田さんのモットー

──本のタイトルにもなっている「美容は自尊心の筋トレ」は長田さんのモットーであり、かなりこだわりを持っていらっしゃると伺いました。

「美容は自尊心の筋トレ」は、腹をくくって自分で美容について発信するようになった出発点なので、「書籍を出すならタイトルに使いたい!」と強く思っていました。実は私自身、自らを追い込むクセがあって、基本的には自分をあまり大事にしてこなかったタイプ。「美容は自尊心の筋トレ」というワードを思いついた時期は、落ち込んだ反動で追い込みグセが暴走し、何日も布団で寝てなくて……。限界まで仕事をしていつの間にか床で寝ている、みたいな生活を続けていて、合間に暗い気持ちで『平家物語』を読んでいましたね。ほら、『平家物語』って滅びの美学を書いているじゃないですか。「人はいつか死ぬ。その死にざまに美学があるのだな」みたいに、散り際について思いを馳せていました(笑)。でも、そんなふうに追い込まれていたときも、不思議とスキンケアしたりメイクしたりするときは気持ちを切り替えて前向きになれるというか、「自分の心の声を聞いてあげよう、尊重してあげよう」と我に返ることができたんです。

そんな経験から、「美容は自尊心の筋トレ」というワードをSNSで発信したら、意外なほど反応があって。その言葉に共感してくれた編集の方から、「モテるためでも、若返るためでもない美容の話を書いてください」と誘われたのが、自分を出して文章を書くきっかけになりました。というのも、長年ライターをやってきて、「仕事で文章を書く上では、自分を消して黒子に徹することができるのがプロ」という自負があったんです。自分丸出しで主義主張を書くことには抵抗があったし、怖かった。でも、「美容は自尊心の筋トレ」を伝えるためなら、勇気を振り絞ることができました。黒子に逃げずに、私が書く意味を見出せた、思い入れのある言葉です。

 

肌も心もホワホワになる「蒸しタオル美容法」

肌も心もホワホワになる「蒸しタオル美容法」

──タオルについても聞かせてください。著書の中でタオルを使った「蒸しタオル美容法」について書かれていたのが、タオルト的には興味深かったです!方法や効果について詳しく教えてください。

「蒸しタオル美容法」は、わざわざ化粧品を買わなくてもタオル一枚あればできるし、わかりやすく肌が変わるのですごくおすすめです。スチーム効果で、毛穴を開いて角栓をゆるめ、ごわごわした角質や汚れを浮かせてオフ。肌を蒸し立てまんじゅうのように柔らかくほぐして、スキンケアの浸透もアップ。それに、温めることで血行がよくなり、どんよりくすんだ肌も、秒で薔薇色になります。肌を蒸すだけならスチーマーでも良いのですが、蒸しタオルは密閉効果があるところと、ほどよく圧をかけられるところが良いですね。蒸しタオルの上からハンドプレスすると、むくみが取れて顔が小さくなる気がします。

 

<長田さん流・蒸しタオル美容法>

①濡らして絞ったタオルを容器に入れ、ラップをかけずに600Wの電子レンジで1分温める。または、45℃くらいのお湯に浸してよく絞る。

②ヤケドに注意しながら、肌の上に置ける温度になるまで手元で冷まし、顔全体を覆うようにタオルをのせる。

★POINT:タオルが大きめの場合は、首やデコルテまで覆うと、リンパを刺激してさらに巡りアップ!

③タオルが冷めてきたら、ザラつきやベタつきが気になる部分を中心に、優しく拭う。

★POINT:乾燥が気になるときは、タオルを顔にのせる前に、顔に軽く乳液を馴染ませておくと肌がフカフカに!

 

<効果アップ!目的別おすすめタオル>

肌の汚れが気になるとき:口角や小鼻まわりなど、くすみがちな部分には、<しあわせの今治ガーゼ>のようなガーゼタオルがおすすめ。ガーゼの目地でくるくると優しくマッサージすると汚れやくすみが磨き落とされ、つるんとした透明感のある肌に。

疲れをとりたいとき:リラックスしたいお疲れのときには、<watairo>のような毛足が長く肌触りの良いパイルタオルがおすすめ。ホワホワで弾力のあるタオルで顔を包みこめば、肌も心もほぐれます。

ちなみに、料理研究家には肌がキレイな人が多いんです。なぜかというと、湯気をしょっちゅう浴びているから。美肌で有名な美容家の小林ひろ美さんも、料理をしているときにわざと顔を湯気に近付けるそう!

 

「スチームを浴びるときは、タオルを頭からかけるとスチームを逃しにくくなります」と長田さん

45℃ぐらいのお湯を洗面器に入れ、精油を数滴垂らして、即席のアロマスチームバス。「スチームを浴びるときは、タオルを頭からかけるとスチームを逃しにくくなります」と長田さん

 

「私たちは全員美人!」思いっきり“自分を大切にする”ための美容本

思いっきり“自分を大切にする”ための美容本

──「蒸しタオル美容法」は肌も心も健やかになれる、まさに“自分を大切にする”ための美容法ですね。方法も手軽で、これなら忙しい大人の女性でも毎日できそうです!それでは本の話に戻りまして、著書『美容は自尊心の筋トレ』において、長田さんが一番伝えたいポイントについて聞かせてください。

目次のあとにある「自尊心の筋トレ十訓」は、立ち読みでも良いのでぜひ読んでみてください。そして、十訓のうちひとつでも良いから、ドキッと思い当たる言葉があったら、ぜひ心のどこかに刻んでほしいです。あとは、目次。話の順番には、こだわりました。たとえば、第2章の「天はあの子の上に私をつくらず」の章は、第1章にもってきたほうが良いと担当編集さんに言われたんです。第1章は「全員美人だよ!」ということをテーマにしているのですが、最初に「全員美人」と言われても信じてもらえないからって。だけど、私は最初に「全員美人」ということを伝えたくて…。2章の「人と比べる話」の前に「全員美人である」というのは、絶対に宣言しておきたかったんです。

 

今後やっていきたい活動や発信していきたいこと

──最後に、今後やっていきたい活動や発信していきたいことなど、これからの展望について教えてください

まさに、著書のあとがきに書いたのが、今後やっていきたいことなんです! 次の野望は、「“ふだんは見過ごされている美”を誰にでもわかるような形で見せられる写真、私たち全員美人なんだというのが一目でわかるビジュアル付きで、ダイレクトな説得力を持たせた作品を作ること。そのための仲間を見つけること」です。

実はこのあとがきは、求人広告のつもりで(笑)。私は写真をうまく撮れないし、メイクは好きだけどプロみたいにはできない。どんなに文字と言葉で「多様な美しさ」について力説しても、一人の力では「百聞は一見に如かず」なアプローチはできません。文章は読んで理解できる人にしか伝わらないし、「どうせきれいごとでしょ」で終わる可能性がある。だから、見た瞬間に本のメッセージがビシバシ伝わるビジュアルを添えて、「全員美人な証拠を見せたい。そのための仲間を募れたらなと。同じ志がある人は、ぜひご連絡ください(笑)。次回作は、チーム戦の予定です!

 

『美容は自尊心の筋トレ 』

美容は自尊心の筋トレ 』
著者:長田杏奈
定価:1,480円+税
出版:Pヴァイン
ISBN:978-4-909483-30-0

※商品情報は記事公開時点のものです

 

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