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知る
2019/06/28

【タオルと私】知花くららさんの「タオルで詠む短歌」とは?

【タオルと私】知花くららさんの「タオルで詠む短歌」とは?

6月28日(金)に、自身初となる歌集『はじまりは、恋』を刊行する知花くららさん。モデルや女優、国連WFP日本大使として活動するかたわら、約6年にわたって詠み続けてきた短歌の数々が収録されています。そこで今回は、短歌に魅了されたきっかけから短歌の魅力、そしてタオルにまつわるお話まで、じっくり伺いました!

知花くららさん

モデル/女優/作家

知花くららさん

1982年、沖縄県生まれ。2006年、ミス・ユニバース世界大会で第2位に。その後、ファッション誌でモデルとして活躍。さまざまなテレビ・ラジオ番組、CMなどに出演するほか、国連WFP日本大使として世界各国を訪問、現地の声を伝える活動を行う。また、エッセイの執筆や短歌の連載も手がけ、2017年には「角川短歌賞」にて佳作を受賞。

“出来心”から始まった、歌人・知花くらら

──6月28日に刊行される『はじまりは、恋』。知花さんにとって初めての歌集ですが、短歌に魅了されたきっかけを聞かせてください。

きっかけは、与謝野晶子の『みだれ髪』でした。幼いころにも読んだ作品ですが、30歳を間近に再読したところ、すごくおもしろい。けれど『みだれ髪』を読んだだけだったら、読者のままだったかも。「私も詠んでみたい!」と思わせてくれたのは、私の短歌の先生でもある永田和宏さんと、永田先生の奥さま・河野裕子さんの歌集です。

与謝野晶子は近代の歌人ですが、永田先生や奥さまの裕子さんは現代の歌人。先生たちの作る短歌は、どれも口語で綴られているんですね。「短歌って、私たちがふだん使っている言葉でも作れるんだ!」と、新鮮な驚きがありました。「それなら私にも作れるかも?」なんて、最初は出来心ですね(笑)。独学でゆるりと始めたところ、見事にハマってしまいました。

 

たった31文字で綴られる短歌が、人を裸にする

──知花さんの心をとらえた短歌の魅力とは、どこにあるのでしょう?

短歌って、不思議なんです。人を裸にさせるというか、短歌を詠んでいるときは素の自分をさらけ出せる気がします。私、短歌と出合うまでは、本当の自分を上手に表現できずにいたんです。「知花くららはこうあるべき」という理想像と、本来の自分とのあいだにあるギャップを埋めるような毎日。当時は本当に苦しくて、摂食障害に悩まされた時期もありました。それが短歌と出合ったことで、等身大の自分を見つめることができたんです。

短歌には「五七五七七」という字数のルールがあるため、一首にのせられるのは31文字。たった31文字に自分の想いを込めるには、言葉を削ぎ落とす必要があります。「どんな言葉を選んだら、私の気持ちが表現できるだろう?」と考えると、心の奥深くまで見つめなきゃいけない。そうやって言葉を探し、選ぶ作業が大変でもあり、すごくおもしろいんです。

しかも良い短歌の条件は、直球の言葉にしないこと。たとえば「かわいい!」という感動を表すにしても、そのまま「かわいい」という言葉を使っては、先生からは落第点をつけられてしまいます(笑)。「何がどうかわいい」のか、心に映る情景を言葉にできてこそ、良い短歌。こうした短歌は、読み手の妄想を掻き立てます。するとたった31文字の詩歌から、とても鮮明な情景を描き出すことができるんです。

 

短歌からよみがえる、忘れかけていた過去の激情

──その感覚、知花さんの歌集を読んでいて感じました。知花さんが詠まれた短歌なのに、まるで過去の自分がよみがえるような…。

そう、そこが短歌のおもしろさですよね。私自身、自分が過去に作った短歌を読み返していると、アルバムを開いているような気分になります。しかも短歌って、気持ちが乱高下しているときに作りたくなるんです。だから「私って、こんなにも湿度の高い恋愛をしていたの!?」なんて、我がことながら驚いたりもして(笑)。たとえば、こんな歌です。

 

歯ブラシもカップもシーツも棄てたのに待つてしまうのあの人の着信

“今晩は行くよ”とあなたは言ったのに下着のままもぐる冷たき布団

 

うん、湿度が高いですね(笑)。けれど人間って、当時はどんなに激情的でも、時間の経過とともに忘れてしまう生きもの。忙しい毎日のなかで次第に忘れてしまう想いを、短歌によって書き留めているようなイメージですね。

 

「タオル」で詠む短歌は、ちょっぴり大人の香り

──ところで知花さん、「タオル」を題材に短歌を詠まれたことはありますか?

うーん…ないかな(笑)?でも、「タオル」を題材にした短歌、きっと作れますよ。私の場合、ちょっと大人な短歌になるかも。タオルって、人の肌に触れるものですよね。肌に触れる感触を表現するような、ちょっと赤裸々な、セクシーな短歌になりそうです(笑)。

その一方で、タオルは癒やしの存在だとも感じます。私、沖縄生まれということもあって、海が大好きなんです。泳ぐでもなくマリンスポーツをするでもなく、ボーッと眺めたり、浜辺を散歩したり。海好きが高じて、海の近くに別荘を設けたほどです。そこで晴天の日にタオルを干すのが、最高の癒やし!海をバックに揺れるタオルの姿も美しいし、お天道さまの匂いがするタオルもたまりません。

 

短歌から想い描かれる、それぞれの情景を楽しんで

──知花さんが詠まれる「タオル」を題材とした短歌、とても読みたくなりました!では最後に、これから『はじまりは、恋』を手に取る読者に向けて、メッセージをお願いします。

今回の歌集には、私が短歌を始めてから現在に至るまで、約6年のあいだに作った作品が、ほぼ時系列に沿って掲載されています。私の過ごした6年間が、丸ごとにじみ出るような歌集です。でも、本を手に取ってくれた方には、とにかく自由に読んでもらえたらと思います。自由に読んでいただけたら、きっとどこかで、ご自身と重なる部分があるはず。そこで頭の中に想い描かれる、みなさんそれぞれの情景を楽しんでいただけたらうれしいです。

 

■書籍情報


はじまりは、恋
著者:知花くらら
撮影:篠山紀信
定価:1600円+税
仕様:四六判/192頁予定
発行:角川文化振興財団
発売:株式会社KADOKAWA

 

■衣装協力
トップス:PAS MARQUE

 

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