「にっぽんの朝の色」をテーマに『暦生活』と共に作った西川タオル。完成までの往復書簡

『暦生活』と西川がタオルでつながる 

1922年創業の新日本カレンダー株式会社、そして1566年創業の西川株式会社。

2社のコラボレーションのきっかけは、『タオルト』での対談でした。暦と眠り、意外にも人々の暮らしに密接なアイテムを販売する企業としての共通点が見つかったのです。

西川タオルは毎日お客様が心地よく使える色を模索し、豊富なカラーバリエーションが特徴。また『暦生活』は古くから伝わる「にっぽんのいろ」を研究し毎日発信しています。このように両社はカラーへのこだわりに関してとても共通点が多く、「なにか一緒に作ろう！」と意気投合しました。

2社がまず始めたのが、コラボタオルの色を決めること。『暦生活』が発信している、日本の伝統色を紹介する人気コンテンツ「にっぽんのいろ」に着目しました。そこから、日常でタオルをよく使うシーンとして“朝”を想定し、「にっぽんの朝」をイメージする人気の8色をセレクト。

そして『暦生活』、西川それぞれのTwitterで、フォロワーの方にタオルにして欲しい色を投票してもらい、最終的に以下の4色に決定しました。

みなさま、ご投票ありがとうございました！

「金碧珠（きんぺきしゅ）」

青緑の海から金色の朝日が昇るときの輝かしい様子を、一色で表現した色

「紅掛空色（べにかけそらいろ）」

空色に紅色を掛けたという意味の、夜明け前の青空を思わせる色

「黄朽葉（きくちば）」

季節のあゆみとともに刻一刻と色を変える葉の色。平安時代につくられた色。

「秘色（ひそく）」

青磁にちなむ美しい色で、清らかな泉のような、神秘的な色合いが魅力的。

どの色も繊細で、美しい色。ご覧の通り、ふかふかのタオルで表現することができました。

愛媛県今治市がタオルの名産地であることは有名ですが、その理由はご存知ですか？

実はタオル作りに“水”は欠かせない存在。撚（よ）りや染色など、タオルを生産する工程で多くの水が必要なんです。

今治を流れる蒼社川の伏流水は、タオルづくりに適した軟水。この豊かな水のおかげで、ハイクオリティなタオルが作られるのです。

今回のコラボタオルで使用する＜watairo（かるわた）＞も、今治にて作られています。

確かな技術を持つ職人さんと二人三脚で作るタオルは、糸に撚りをかけない無撚糸（むねんし）を使用することで、糸と糸の間に空気がたっぷり入り、驚くほどのふっくら感と軽さを実現しています。

空気の隙間にすっと水分が入り込んでくれるので、吸水性にも優れています。

赤ちゃんから年配の方まで使う人を問わず愛され、毎日使うタオルはギフトに最適。

「にっぽんの朝」をテーマにした特別な色のタオルなら、さらに喜んでもらえます。

■お風呂上がりの身体を包み込むバスタオル

60cm×120cmと大判のバスタオルはお風呂あがりに欠かせない一枚。ふわふわとした肌触りのタオルに包まれる瞬間は至福のひとときです。

女性なら腰あたりまですっぽりと包み込んでくれます。

また、とても軽いので、お子さんのお昼寝用のタオルケット代わりにしてもよさそうですね。

■使用シーンの多いフェイスタオル

34cm×80cmのフェイスタオルは1日のなかでも登場シーンが多いサイズ。

顔や首元にやさしくフィットします。頭に巻くのにもぴったりなので、シャンプー後のタオルドライにも◎。

顔を拭くときは肌にそっと当てて柔らかさを感じてください。吸水性が高いので、バスタオル代わりに使う方がいるほど、オールマイティに使えるタオルです。

■外出時の相棒、ウォッシュタオル

ハンディタイプのウォッシュタオルは34cm×35cmのコンパクトサイズ。

常にバッグに入れて携帯すると便利な１枚。もちろん洗面所でも活躍してくれます。

ミニタオルに比べてやや大きめなので、手全体を包み込んでくれます。

1月9日（月）西川→『暦生活』
「たくさん投票いただきました！」

先月はコラボタオルの投票ありがとうございました。たくさん投票いただきましたね。弊社にはこのようなお声が届きました。

・黄朽葉を選びました！日本には私のまだ知らないすてきな色があるのだなと勉強になります。

・金碧珠を選ばせていただきました。澄んだ夜明けの空のような色がとてもきれいです。

・私は秘色を選びました！ 黄朽葉と悩みましたが、この色がいちばんすてきだと思いました。

・紅掛空色を選びました！色もすてきだし、ネーミングセンスもとても好きです。ぜひタオルに！！

・『暦生活』さん西川さんのコラボ、色彩を眺めて、文字を読んで、季節を思って楽しんでいます。とてもすてきな企画をありがとうございます。

「金碧珠」「紅掛空色」「黄朽葉」「秘色」が人気のようです。コラボタオルはこの4色でいかがでしょうか？

1月31日『暦生活』→西川
「どれも朝を表現する素敵な色」

熱意あるコメントをたくさんいただきましたね。

今回のコラボレーションで「にっぽんの朝」をテーマにしたのは、朝起きて顔を洗ってお使いいただくタオルに、朝にぴったりな、明るくて優しい日本の色を使いたいと思ったからでした。

フォロワーの皆さんにもその思いが伝わっているようでうれしいですね。

投票いただいた4色について、コメントをお送りします。

「金碧珠（きんぺきしゅ）」

どこか希望を感じられる美しい色です。『暦生活』の読者の皆さんにも、とても愛されている色です。

「紅掛空色（べにかけそらいろ）」

柔らかな色合いです。朝お使いいただくのに、ぴったりな色ではないでしょうか。

「黄朽葉（きくちば）」

まさに秋を象徴しているかのような色です。平安時代からの色で、古くより愛され続けています。

「秘色（ひそく）」

さわやかなあたたかみがあり、1日のスタートにぴったりです。

ぜひこの4色で進めましょう！ちなみにベースとなるタオルはどれですか？

2月13日西川→『暦生活』
「日本の伝統色を日常的なタオルに」

ご質問いただいたタオルですが、今回は＜watairo（かるわた）＞はいかがでしょうか？

＜watairo（かるわた）＞は西川タオルの中でも広く長く愛され続けている今治製タオルで、限定色も展開しているシリーズです。

「おうちの中を華やかにする色鮮やかなカラー展開と柔らかさが良い！」という『暦生活』さんからのお言葉も決め手になりました。

日常的に使うのにもぴったりですので、『暦生活』さんの「当たり前の日常を楽しむ」というテーマにも合うのではないでしょうか？

2021年に『タオルト』で対談させていただいたのはコロナ渦中。あたりまえだった日常そのものが大きく揺らぎ、仕事や家での過ごし方や考え方、自分なりの正解が欲しいと思っている時期でした。

『暦生活』さんの書籍、SNSを拝見することで暗いニュースの毎日のなかにも、1日1日にストーリーがあるなど新しい発見があったりするだけで「こんなに楽しみな気持ちになるんだ」と感激したことを覚えています。

「にっぽんのいろ」は日本の伝統1つ1つのストーリーの中に、ほっこりする言葉の組み合わせがすばらしいです。

ぜひこの色を表現しましょう！まず＜watairo（かるわた）＞をご使用ください！

3月15日『暦生活』→西川
「肌触りがやさしく、『にっぽんのいろ』と相性がよさそう」

先日は＜watairo（かるわた）＞をお送りいただきありがとうございました。さっそく使用させていただきました！

手触りや肌触りはもちろん、とてもふわふわで優しくて、「にっぽんのいろ」ともよく似合いそうですね。

実際にタオルになるのが楽しみです！

4月28日西川→『暦生活』
「色の再現が難しい繊細な色合い」

お久しぶりです。大変お待たせしましたが、試作品が完成したのでお送りします！

黄色や青と、一言では表現できない絶妙な色合いを、表現することに苦戦しました。

毛足が長いタオルだとどうしても影ができてしまい、思いのほか濃く見えたり、ニュアンスのある色に染めるのが想定していたより難しく、何度もやり直しました。

こだわりと熱意で無事完成したタオルは、想像以上に新鮮なカラーバリエーションで、お客様が手にした時の反応を想像しながら何度も畳んでみたり、広げてみたりを繰り返していました（笑）。

実際、完成したタオルを展示会でお披露目したところ「ほかでは見たことがない繊細なカラーですてき！」と足を止め、その商品ストーリーにも感銘を受ける方が多くいらっしゃいました。

私たちのコンセプトがストレートに伝わり、喜んでいただけたことが大変うれしかったです。

店頭に並ぶことが、今から楽しみです！

4月28日『暦生活』→西川
「朝のワンシーンでどんどん使って欲しい」

試作のタオルありがとうございました！

本当に「にっぽんの朝」の色がタオルで再現されていますね。家のタオル棚に置いて、朝使うのが今からとても楽しみです。

お客様には日常の朝のワンシーンでどんどん使っていただきたいです。

4色あるので、ご家族それぞれでお気に入りの色を1つ決めるのもおもしろいですし、日替わりで使うのもいいですね。

「にっぽんのいろ」は、自然から生まれたものが多く、どれも優しい色をしています。＜watairo（かるわた）＞の肌触りとも相まって、きっと穏やかで心地よい朝の時間を楽しめるのではないでしょうか。

5月12日西川→『暦生活』
「色の再現が難しい繊細な色合い」

そうですね！

「にっぽんの朝」をイメージしているので、ぜひ朝にご使用いただきたいです。今回のコラボ限定のカラーで1日の始まりを楽しんでいただけたらうれしいですね。