赤ちゃんの必需品！ガーゼタオルを有効活用しよう！

ふわりとした肌触りで、赤ちゃんの肌着や沐浴などに使われることの多いガーゼ素材。助産師として年間約400件もの新生児訪問を行う浅井貴子さんに、ガーゼタオルを使用するメリットや活用方法を伺いました。

赤ちゃんの皮膚はとてもデリケートで、大人の10分の1の薄さと言われています。ごわついた目の粗いパイルタオルで拭くと、肌を傷つけてしまう可能性が…。赤ちゃんには、刺激が少なく柔らかい天然素材のガーゼを使いましょう。自治体や病院で行われる母親学級でも、ガーゼの使用を推奨しています。

また、子どものアトピー性皮膚炎やアレルギーを予防するためには、乳幼児期のスキンケアが大切だと言われています。“スキンケア”というと保湿をイメージされるかもしれませんが、衣類選びや紫外線対策まで含めてスキンケアになると私は考えています。布団やタオルのような、赤ちゃんの肌に触れる布製品全般も衣類に含まれます。肌が薄い3歳くらいまでは、化学繊維を使った製品はなるべく避けたいところ。かと言って、すべて別々のものをそろえるのは大変ですよね？そんなときは、ガーゼタオルを活用してみてください。

赤ちゃんは、一晩でコップ１杯分の汗をかくと言われています。薄手でパリッとした綿のシーツは吸水性が高くないため、汗を十分に吸い取ってくれません。シーツの代わりにバスタオルサイズのガーゼタオルを敷けば、汗をしっかり吸い取ってくれるだけでなく、気軽に洗濯もできます。

首枕とは、その名のとおり「赤ちゃんの首の下に敷く枕」です。赤ちゃんの体格に合わせ、ミニテリーからフェイスタオルサイズのガーゼタオルをくるくる巻くだけで完成！赤ちゃんは頭皮に脂漏性湿疹ができやすく、抜け毛や耳垢なども出るため、こまめに洗えるタオルは衛生的にも適しています。

首枕を敷くと、赤ちゃんの首の運動がしやすくなるため、向き癖の予防にもなります。ほかにも、喉への圧迫をやわらげることから、呼吸をしやすくなるというメリットもあります。鼻づまりや喘息による咳などで、赤ちゃんが寝苦しそうなときにも活用してみてください。

このほか、ミニテリー（約25cm×25cm）のタオルは赤ちゃんのお口拭きに、バスタオルサイズ（約60×120cm）はチャイルドシートの座面に敷いたりブランケット代わりにかけたりと、さまざまな使い方ができます。

地震や台風など、不測の事態に備えてそろえておきたい防災用品。赤ちゃんのいる家庭にあると便利なのが、バスタオルサイズのガーゼタオルです。

・赤ちゃんをくるむ
・タオルの端で汚れを拭く
・避難所で赤ちゃんを寝かせる際の敷物に
・お母さんの肩にかけて授乳ケープ代わりに

このように、1枚あればさまざまな用途で使うことができます。少し厚手のガーゼタオルなら、防寒アイテムとしても役立ちますし、防災グッズとして、最低でも2・3枚は用意しておくことをオススメします。

新品のガーゼタオルは、流通の過程で人の手に触れている可能性があるので、念のため、使用前の水通しを行いましょう。柔軟剤は入れず、ごく少量の洗剤を使用して洗ってください。

生後半年ごろまでは、大人の洗濯物とわけて洗ったほうが良いでしょう。生後半年以降なら、汚れの少ないものであれば大人の洗濯物と一緒で問題ありません。

汚れがついた場合は、“放置しないこと”でタオルの持ちも良くなります。特に赤ちゃんの吐瀉物やウンチの汚れは取れにくいので、すぐに洗濯できない場合は手洗いでざっと汚れを取り除くだけでもOKです。

ガーゼタオルと言っても、選ぶサイズによって活用方法も異なります。目安としては、1日に必要な枚数の3倍を用意すると安心です。ふんわりガーゼに包まれて、赤ちゃんも大人も快適に過ごしてくださいね！