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9月1日は防災の日。“もしも”のとき、覚えておくと便利なタオルの活用方法

2020.08.31

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9月1日は防災の日。“もしも”のとき、覚えておくと便利なタオルの活用方法

「いざ!」というときのために防災の備えが必要とわかっていても、何を準備したらいいのか、どこから手を付けたらいいのか、ついつい後回しにしてしまいがちな方も多いのではないでしょうか。
9月1日の「防災の日」にちなみ、いちど備えを見直してみませんか?もしものとき、1枚あると便利なタオルの使い方もご紹介します!

冨川万美さん

NPO法人ママプラグ理事/東京都のプロジェクト「東京くらし防災」編集検討委員

冨川万美さん

青山学院大学卒業後、大手旅行会社、PR会社を経て、出産を機にフリーランスに転向。東日本大震災で被災母子支援を行って以降、防災事業を中心としたNPO法人ママプラグ設立に携わる。二児の母。東京都のプロジェクト「東京くらし防災」編集検討委員。『子連れ防災手帖』『子連れ防災実践ノート』などの防災本の執筆も手掛ける。今年3月、『全災害対応!子連れ防災BOOK』(祥伝社、ママプラグ著)を上梓。

青山学院大学卒業後、大手旅行会社、PR会社を経て、出産を機にフリーランスに転向。東日本大震災で被災母子支援を行って以降、防災事業を中心としたNPO法人ママプラグ設立に携わる。二児の母。東京都のプロジェクト「東京くらし防災」編集検討委員。『子連れ防災手帖』『子連れ防災実践ノート』などの防災本の執筆も手掛ける。今年3月、『全災害対応!子連れ防災BOOK』(祥伝社、ママプラグ著)を上梓。

防災袋バッグ、防災ポーチ、2種類用意すると◎

――9月1日の防災の日にちなみ、防災バッグを作ったり、見直したりする方も多いと思います。防災バッグって、どんな心得で用意すればよいのでしょう?

災害は想定外の状況なので、何をどれくらい備えればいいか難しいですよね。やみくもにバッグに詰めるのではなく、どんなときに使うのかをイメージして用意してみてください。
防災バッグは、避難所などの自宅以外の場所に一次的に避難した先で使用するものです。ですので、あまり重くしすぎたり、あれもこれもと詰め込みすぎたりすると、いざというときに持ち出せないこともあります。

――私の家にある防災リュックは、登山するのか!?というほど大きいものです…。

被害状況に応じてになりますが、もちろん在宅避難がベストですので、まずは家の備蓄を充実させ、いざというときに持ち出して数日間を別の場所で過ごせるように、重さや大きさにも心得て揃えてみてください。家族が複数人いる場合は、1人ひとつが理想的ですが、ひとつも作っていない場合は、まずはひとつから作ってみましょう。

またオススメなのは、避難所で使う防災バッグと、ふだん持ち歩く防災ポーチ、2種類を用意すること。ポーチは、外出するときに化粧ポーチを持つ感覚で、常に持ち歩きたいもの、非常時にすぐに必要になりそうなものを入れておきましょう。

 

避難所で使う防災バッグと、ふだん持ち歩く防災ポーチの2種類を用意することが重要。

 

自分用の備えをオーダーメイド!

――防災バッグは、どこに置いておくといいのでしょうか?

その家ごとの間取りや避難導線によりますが、いざというときに一番取り出しやすい場所に置いておくのが大切です。玄関から避難する確率が高い場合は玄関先がベストでしょうし、一軒家で、軒先から避難する場合は、2階が寝室の場合などもいいかもしれません。分散しておいて置くのも手です。

――必ず入れておくと良いものはありますか?

食料、水、懐中電灯、ラジオ、などの基本的なグッズのほかに、除菌対策や体拭きシートなどの衛生面での備えも大切です。
また、温度調節のできるものや、重複した使い道のあるもの(例えば、タオルや食品用ラップなど)も備えて置くと便利です。ご家庭によって、必要なものはさまざまなので、いわゆる“防災バッグに入れるものリスト”を鵜呑みにせず、必ず自分の目線でオーダーメイドしてください。

――防災専用の食料を買ったほうがいいんですよね?

もちろん防災専用のものでもいいのですが、非常時には食欲が落ちてしまいがち。大切なのは“食べ慣れたもの”を用意することです。消費期限が長いアメやガム、クッキーなどは優秀です。食べたいものなのか、使えるものなのか、自分(または家族)にとって必要なものは何かを考えてみましょう。

 

目隠しにも、フラッグにも。タオルの活用方法

――“もしも”のときの、タオルの活用術を教えてください。

大判で薄手のタオルは、1枚あると便利です。前述させていただいた通りいくつかの使い道があるからです。
例えば、寒いときにかける毛布、敷物、避難所での目隠し、授乳ケープ、枕など…いざというときには、切って包帯がわりになり止血にも使えます。

もしものときでも、大判で薄手のタオルは1枚あると便利です。

――色味はどんなものがオススメですか?

残念ながら、避難所はセキュリティ面でとても不安が大きいものです。死角も多く、女性が犯罪に巻き込まれるケースも過去にありました。そのような理由から災害時は、ピンクや赤など女性の持ち物だとイメージさせる色よりも、黄色やオレンジ、青などがベター。また目立つ色のタオルは、自分の居場所を知らせるためのフラッグになったり、避難所で目印になったりもします。日常ではちょっと派手かな?くらいの色のものをオススメします。

目立つ色のタオルは、居場所を知らせるためのフラッグになったり、避難所で目印になったりもします。

備えあれば憂いなし!この機会に、みなさんもご自分の備えを見直してみてください。

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